私がこのお掃除の仕事を始めたのは平成2年、だからもう25年以上も経ちました。時の経つのは本当に早いですね。
当時は、建築後の建物の引渡し前のお掃除をしたり、アパートの入居者が出た後のお掃除、事務所やクリニックの床清掃などが、仕事の主なものでした。
だから、一般家庭にお掃除に入る事はあまりなかったんです。その頃はハウスクリーニングという言葉もあまり使われていませんでした。家庭で掃除屋をたのむことをためらう雰囲気でした。
そんなある時、いつもおそうじに行っていたあるクリニックの奥様から言われました。
「あなたのところでは、自宅のおそうじはやってもらえないの?それも定期的に来て欲しいんだけど。」
「えっ・・・ええ、もちろんご自宅のおそうじもできますよ。」
と、とりあえずお引き受けしたものの、自信はあまりなかったんですよね。
幸い女性スタッフがいましたので、彼女たちにやってもらおうと思いました。やっぱり女性スタッフの方が、お客様には安心して頂けると思います。
「今度は、○○さんのご自宅のお掃除にいくから、言葉使い、身だしなみには注意してくださいよ。誰もいないアパートの掃除の時みたいにおしゃべりはしない事。」と少々緊張して○○のお宅に伺いました。
私が「意外とうまくいった」なんて言ってはいけないとは思いますが、うまくいったんですよね。
女性スタッフと言っても、みんな主婦ですから、挨拶や気配りは自然とできます。おそうじのテクニックも重要ですが、こういうこともとても重要だと思います。
このお客様とは、今も毎月おそうじに伺っています。約25年のお付き合いになりました。